天窓の代表的な効果

「風と光を存分に感じられる住まいを手に入れたい!」 そう思っている皆さまに、天窓の代表的な9つの効果を解説します。
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「採光」の効果

壁面の窓は一方向を向いているため、光が入る時間帯が限られてしまいます。軒や庇、庭木や近隣建築物などの陰にもなりやすく、1日をとおして明るさを得にくい場合も少なくありません。

天窓(トップライト)なら、昼間のほとんどの時間帯で一定の自然光を得られます。ベルックスの天窓(トップライト)なら、光の量をブラインドで自由に調整することも可能です。さらに、遮熱・断熱Low-E複層ガラスも標準のため、光を採りいれながら、余分な熱をカットします。

こうした天窓(トップライト)がもたらす採光の効果は、建築基準法においても認められていますが、(※)効率良い採光と考えることで、断熱性能を追求した低炭素住宅への応用もできます。熱損失を抑えて明るい空間が作れるからです。

何より、室内が自然光で満たされるのは気持ちのいいことではありませんか。天窓(トップライト)からの光は、日々の暮らしを明るく豊かにしてくれます。

※建築基準法上では、一般の壁面の窓に比べて、天窓(トップライト)は3倍の採光効果があると規定されています。

「通風・換気」の効果

体感-3℃ 通風天窓
温度・湿度が同じでも、風があることで涼しく感じられるのは、汗の蒸発によって気化熱が奪われるからです。室温が30℃近くあっても、体感温度が-3℃になれば、快適温度と言われる26℃~27℃に感じられるので、ゆったりした風でも通風や扇風機で過ごすことを基本に考えることで、大幅に夏場のエアコン使用を抑えられる可能性があります。

2~4倍の通風効果
天窓(トップライト)は、通風効果が通常のサッシに比べて高く、壁面の窓だけの場合と比べて、天窓を設けた場合の通気量は4倍にもなるといわれています。風の入り口、出口を設けて、室内に風の通り道をつくることが「通風」に有効です。2階以上の階がある住宅で天窓(トップライト)を開放しておけば、吹き抜けや階段が風の通り道となり、下階の開口部から入った風が上階の天窓へと導かれ、家のなかに立体的な空気の流れがつくり出されます。

排熱効果(ドラフト効果/温度差換気)
暖められた空気が高いところに行く性質から、天窓(トップライト)を開けて溜まった天井付近の熱気を排出してあげることも効果的です。排熱をすることで、室温の上昇を和らげる効果があります。

「眺め」の効果

空に向かって視界が抜ける
隣家が建てこんでいる都市部では、大きな開口部を望めない場合も少なくないため、外部への広がりを感じられる家を実現するのは難しいものです。そうした問題も、空に向かって開かれる天窓(トップライト)なら解決できます。外に出て、ふと目を空に向けたときの気持ちよさを思い出してください。

空や雲、月や星を眺める
天窓(トップライト)を使えば、家のなかにそんな贅沢な空間をつくりだせます。天窓(トップライト)を通して視線が空へと抜けるため、心地よい開放感や広がりを感じることができるのです。雲や月の動き、明け方や夕暮れどきの空の色、芽吹き、色づく木々の移ろいなどを眺めながら過ごす暮らしを天窓(トップライト)が実現します。

「省エネ」の効果

地球温暖化の原因のひとつとされているCO2。現在、家庭でのCO2削減の重要性が指摘されています。そのために必要なのが、「省エネ」です。

家庭でのエネルギー消費量のうち、給湯・暖房が50-60%、照明、冷房がそれぞれ5-10%を占めています。住宅の高気密高断熱化に伴い、冬暖かい家づくりが進む一方で、夏場の排熱が求められます。都市部では、室外機からの排熱などによるヒートアイランド現象で屋外の気温が上昇。ますますエアコンの使用量が増加してCO2の排出量も増える、という悪循環も生じています。

(写真 VELUX Model Home 2020)

人が感じられる程度に空気が流れると、湿度の高い日で2-3℃、湿度の低い日で5-6℃ほど、室温は外気温より低くなります。(※) 効果的に通風を得られる開閉可能な天窓(トップライト)を用いれば、効果的に排熱が行えます。

天窓(トップライト)は、日中照明に頼りがちな室内の奥にまで光を届くため、照明の使用を減らすことができ、ブラインドなどにより光の量も自由に調整できます。ガラスの遮熱性能の高さが余分な熱の流入を抑えます。

※日本ベルックス 中部営業所での計測値。同営業所は、東西に面した急勾配の切妻屋根に多くの天窓(トップライト)がついています。

「デザイン」の効果

天窓(トップライト)からの自然光は、照明に頼らずに表情のある空間をつくり出すことができます。天窓(トップライト)のサイズや設置位置を変えることで、日中は一筋の光をスポットライトのように採りこむことも、天井から柔らかい光を降り注がせることも可能です。天然石などの質感のある素材を用いた壁に天窓(トップライト)からの光を当てれば、時間の経過とともに異なる表情を楽しむことができます。

曇りの日でも天井面から拡散光が室内へ入るため、柔らかい光が室内に均一に広がり、夜間も室内の明かりが室外にこぼれ、中に住まう人々の生活の温もりを感じさせてくれる風景になったりと、天窓(トップライト)は空間に様々な表情を与えてくれます。

ベルックスの天窓(トップライト)は、国内外で数々のデザイン賞を受賞するなど、デザイン性の高さでも認められています。(※)自然光による光と影、そして天窓(トップライト)のデザインが、美しい空間をつくりだします。

※世界的にもっとも権威のあるデザイン賞のひとつ、ドイツの 「iF design award」 のほか、デンマークの「ID prize」 、日本の 「Good Design Award (グッドデザイン賞)」 など、数々のインターナショナルデザイン賞を受賞しています。

「心と身体」への効果

天窓(トップライト)が採りこむ自然光は、子供の健康な発育・発達を促すとされています。「自然光のあふれる教室で勉強する子供は、そうでない教室の子供と比べて読解力が26%高まり、計算が20%速くなる」という調査結果があります。(※)また、天窓(トップライト)を介して空や雲、月や星を眺め、光と風を感じ、自然と触れ合うことは、子供の豊かな感性を育てるのではないでしょうか。

自然光は、人の健康にも大きく影響します。
骨にカルシウムを運ぶ役割を果たすビタミンDが、自然光を浴びることにより体内で合成されたり、自然光の不足を放置すると、うつ病やパニック障害につながる社会不安障害 (SAD) となる可能性が高くなったり、睡眠障害や認知症の原因のひとつに、体内時計の狂いがあるといわれていたり、自然光は人の健康に大きく影響しています。

朝から自然光をふんだんに採り込むことで、私たちの体内時計は整えられ、心と身体に健やかな生活を日々送ることができるのです。

※「日光と人の能力との関連調査」 (Pacific Gas and Electric Company 〔アメリカ・カリフォルニア州〕)

「空間活用」の効果

室内の空間を有効に使う意味でも、天窓(トップライト)は効果的です。たとえば、小屋裏などの閉ざされた空間でも、採光が確保されるようになります。(※) ベルックスの天窓 (トップライト) は、日差しの少ない北欧で、小屋裏を有効活用するために開発されたのが始まりなのです。また、壁面に窓をつける代わりに天窓(トップライト)とすれば、壁を収納や、家具の設置スペースとして有効利用することが可能になります。

※小屋裏などを居室として使うためには、平均天井高や開口部面積などの規制があります

「プライバシー」の効果

都市部の狭小地では、隣家が建て込んでいることが少なくありません。近接した隣家と窓が向き合っていると、お互いの視線や音が気になります。空に向かって開かれる天窓(トップライト)なら、隣を気にせずにすむばかりか、外部への広がりを感じながら、効果的な風の通り道をつくることが可能になります。都市部で快適に住まうためにも、有効なツールなのです。

「防犯」の効果

屋根につく天窓(トップライト)は、不審者が侵入する心配も少なく、防犯面でも安心です。最近では、防犯上の配慮や、アレルギー対策、共働き家庭の増加などから、室内に洗濯物を干すニーズも増えています。その際、ランドリースペースに開閉式の天窓(トップライト)を設置すれば、光と風の効果で洗濯物の乾きもよくなります。突然の雨でも吹き込みセンサー(雨センサー)が感知して自動的に閉じてくれるので便利です。