ARCHITECTS' concept
広いデッキに深い庇をかけ
同時に明るいオープンスペースを実現したい
建築地は緑の深い山間の集落。500坪もの土地を少しづつ整備しながら、これから500本もの苗木を植え、間引き、育て、湿地や池、畑なども計画して森を創っていく、3年 5年と楽しみな家です。仲間が来訪した際には、庭にテントを張り宿泊をしたり…とプライベートキャンプ場のようにしたいという要望がありました。
タープをイメージした屋根は折り紙のようなシャープなフォルムで、杉板の壁にかぶせました。南西方向に縁台のような半外空間の広いデッキがあり、深い庇がかかっています。室内は一体空間の広々としたスペースで、リビングスペースと寝室・書斎スペース、2階の空間が繋がるプランになります。天井は屋根形状をそのまま内部に反映さることで船底のような美しさを表現しました。
開口部は広大な庭とつながり、外に気持ちを誘うよう計画しました。デッキに掛る庇が深い分、内部空間を照らす天窓が必要と判断し、リビング・ダイニングの中心エリアの照度を確保する配置とサイズを最後まで検討していました。晴れの日、曇りの日で表情豊かな空間となり、十分な明るさを得ることに成功したと思います。